
重要文化財の建物
まさに科学の博物館です。
日本館・地球館とあり、そのどちらも凄いボリューム。
九段下の科学技術館とは違います。ご注意を。
違いとしては、科学技術館は、車、電気、薬など人間の技術に関する博物館。
ここで紹介する国立科学博物館は、地球の歴史、地球上の生物、恐竜、生物としてのヒトの進化、天文などスケールが大きめです。
テレビ、飛行機、時計など人間の技術にまつわる展示もあるけれど、全体に対しては少なめです。
科学技術館のレビューはこちら。
科学技術館 ワクワクする科学体験の宝庫!
目 次
国立科学博物館 レビュー
科学全般を学べるスケールの大きい展示の数々
日本館の1階~3階、地球館の地下3階~地上3階、全部合わせて科学博物館です。広い…広いよ…
地球館は地球の歴史、地球上の生物、科学技術、恐竜、物理、天文…などなど。
日本館は、日本の動植物、日本人の歴史(日本人の骨やDNAから歴史を紐解く展示)、日本の技術、などです。
とにかく広い!ので、ざっと見るか、もしくはお目当てを絞るかでないと、とても1日はおろか数時間では観きれません。
なんとなく有名どころを抑えておきたい人は、ホームページにある「おたずねの多い展示」を見ておくといいかも。
忠犬ハチ公の剥製や恐竜・フタバスズキリュウの化石など、見たぜ!と自慢できる展示物の一覧です。
地球館で地球の歴史そのものに触れてみる
こっちはさらにスケールがでかくなります。
地球の46億年の歴史をたどっていきます。
ビッグバンからの生物の誕生、謎の大量絶滅、恐竜の発展、恐竜絶滅後の生物、ヒトのルーツについての展示、科学技術、物理・天文、地球上の生物などなど。
とにかく広い!(2度目)
内容的にも施設の広さ的にも。
個人的におすすめしたいのは、やっぱり恐竜ですかね~。
全然違う世界に入り込むというか。大きい化石の展示は迫力があるし。
おそらくは恐竜研究の最先端を展示してくれているので、そこも良い。
私が子どもの頃と思いっきり恐竜の常識変わってるものなあ。
迫力の点では、3階にある地球上の動物(哺乳類・鳥類)の剥製がズラーッと並んでいるのもなかなかです。
日本館で日本を科学的に見てみる
さて上で書いたとおり、日本館は日本のなりたちを展示しています。
縄文人・弥生人の骨や稲、日本を形作っている動植物の展示があります。
日本の歴史を科学(理科)的に説明するとこうなる、て感じ。

フタバスズキリュウ!
見所は3階にあるフタバスズキリュウかなあ。化石が展示してあります。
フタバスズキリュウ、恐竜やめるってよ、の解説が一番びびった。
ていうか首長竜という、恐竜とは別物の種だったと。足の関節のつき方が違っていて、それは種を分けるほどの違いだそうです。
それを確かめるために、フタバスズキリュウの展示がある日本館3階から、恐竜の展示をしている地球館地下1階まで戻ることになったよ…
江戸時代の技術ということで、天球儀、和時計も展示されていて個人的にはここがかなり面白かったです。
参考:大名時計博物館 江戸時代の時計がズラリ!
文系だからって科学博物館行かないのもったいないよ!
ちなみに、日本の技術系では地球館の2階にも少し展示があります。江戸から近代への技術発展の流れでそうなったのかな。
そこには江戸時代の医療や算術、からくり人形なんかも展示されています。
建物も古くて良いよ!

趣ある建築
日本館の建物は、重要文化財に指定されています。
関東大震災後、日本最初の社会教育施設としての博物館建築として昭和6年に建てられました。
階段や吹き抜け部分、ステンドグラスなど、凄くいい感じなので注目してみてください。
ただ、古い建物だから階段が多いんですよね。疲れた身には堪える。
(エレベーターあるので車いす・ベビーカーOKです。ご安心を~)
ちびっ子(未就学児)にも楽しい「コンパス」
小っちゃいお子さんがいる人は、地球館4階にある体験型の「コンパス」がきっと楽しいよ。
その時は一人だったから外から見ただけですが、なんかアスレチックぽい感じになってました。
歓声も絶えず聞こえてきてたので、たぶんめちゃくちゃ楽しんだと思う。
時間指定・予約制で10:00、11:00、12:00、13:00、14:00、15:00とあります。
予約は地球館1階でできます。10:00、11:00、12:00の回に入りたい人は、9:00の開館直後にさっさと予約してしまうのがいいかもしれません。
主な対象は4~6歳の子と親御さんですが、0~12歳の子どもも入れるそうです(保護者必須)
所要時間/滞在時間
わりとじっくり観て、地球館が4時間、日本館が3時間、お昼で1時間くらいだったかな。
とはいえ、一つひとつ全部をじっくり観たわけではないので、それをやるとなると1日じゃ足りないな…
さらっとでも全部観るとなると1時間半はかかりそう。
こういう施設は観たいところだけ重点的に観るのが正解な気がするなあ。
もしくは、年間パスポート買ってちょこちょこ観に来るか。
バリアフリー
さすがにほぼ心配ないレベルです。日本館は特に段差がある建物なのですが問題なしかと。
多目的トイレ、エレベーターもきっちり。
乳幼児関係
エレベーターがあるのでベビーカーでも移動はしやすいです。
ベビーカー置き場も複数か所にあります。
日本館地下1階のラウンジ内、地球館3階には、授乳室があります。
かなり子供連れにはありがたい設備がそろっています。
体験

震源地を当てろ!
体験コーナーは広さの割には少ないかなあという印象。
体験が多いのは、地球館の地下3階。色々触れるようになっています。
面白そうだと思ったのは、地球館2階の地震の震源地を当てる体験コーナー。
5~6人ひと組になって、感じた揺れ(席について、それぞれ時間差で揺れる)をもとに震源地を予測するという体験ができます。
遠足できてたらしい中学生がめっちゃ盛り上がってました。
カフェ・ショップ
地球館の中2階(M2F)にムーセイオンというレストランがあります。
メニューが楽しいのでぜひ行ってみてほしい。値段もあまり高くないし。
味は…まあ、値段どおりです。
ただメニュー写真と見た目が微妙に違う料理が出てきます。
恐竜の足型ハンバーグは、指と指の間がくっついちゃってた…
一番再現率が高いのは、活火山のチキンカツかなあ。
日本館の地下1階ラウンジに併設しているカフェがあります。
ラウンジでは持ち込んだお弁当などを食べることができます。
地球館の屋上でもピザなどが買えます。
晴れた日には絶対おすすめ!
そしてショップもあります。
お土産用のお菓子や雑貨だけでなく、科学系の書籍も置いてあります。
面白い品も多かったので、ここは人にあげる物を選ぶにはよさそう。
近隣のこと
生物の剥製などが置いてあるので、近くの上野動物園で動いている生物を観るのはいかがでしょう。生物多様性!
理系の次は文系も攻めたい人は、お隣に位置している国立西洋美術館と東京国立博物館に行ってみるのもいいかも。
外国人向け
基本的には日本向けのものが多いです。
ですが、英語併記のキャプションもあり、外国の人も楽しめると思います。
ホームページも英語版あり。
音声ガイドも英語・中国語・韓国語に対応しています。
基本情報
住所
〒110-8718 東京都台東区上野公園 7-20
電話番号
03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間
9:00~17:00 ※入館は16:30 まで
金曜日・土曜日は 9:00~20:00 ※入館は19:30 まで
7~9月の金・土は9:00~21:00(入館は20:30 まで)
上野のほかの施設は9:30開館のところが多いので、9:00から開いてるのは時間が有効活用できていいです。
入館料
一般620円
クレジットカードが使えます。
常設展の年間パスポートであるリピーターズパスは1,030円。
大人で年に2回以上行く人は、リピーターズパス買った方がいいじゃん!今気づいた!
国際博物館の日(5/18)、文化の日(11/3)は常設展が無料になります。
休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
年末年始(12/28~1/1)
害虫駆除のための館内くん蒸期間
アクセス
JR 上野駅(公園口)から徒歩5分
西洋美術館の先です。
設備
多目的トイレ
冷水器
コイン返却式ロッカー
両替機
授乳室
調乳用のお湯
ベビーカー置き場
Wi-fi
レストラン(地球館の中2階にある「ムーセイオン」)では、ソフトバンクWi-Fiが使えます。
写真撮影
可
ほぼ例外なしでしたが、一点、日本観に展示されているミイラの写真は不可でした。
フラッシュで傷むのを防ぎたいとともに、ミイラは生前の特徴や面影が判別しやすく、自由に流布されるのは避けたいとのこと。
確かに自分の親しい人の死後の写真が出回っていたらイヤかな…
三脚や自撮り棒の使用は禁止。