熊谷守一美術館 モダンな建物内は画家の世界を体現しているよう

熊谷守一美術館

住宅街の中に突如現れます

住宅街に突如として現れるコンクリート打ちっぱなしのような建物。
美術館だと知らなければ、「ちょっと気になる建物」だけでスルーしてしまいそうです。

熊谷守一(くまがいもりかず)は、主に大正~昭和40年代に作品を発表していた画家です。
私は知りませんでした…ほんと大正以降の画家は全く不勉強ですね私…

ですが、後期において確立された「線と面」の画風は、特徴的すぎて一度観たら忘れられません。

熊谷守一美術館 レビュー

個性ある油絵を堪能

前述の通り、熊谷守一を知らなかったのですが、これ本当に個性的で他の所で観ても分かると思う。

抽象画に入るのかな。
線と面で構成された後期の絵は、面白みと可愛さがあります。

その絵が確立される前の油絵も、抽象的で、何度も塗り重ねられた作品は重々しく迫力があります。

油絵のほか書や墨絵の展示もあり、こちらはずいぶんと自由にのびのびとしています。
墨の主線にせいぜい1色2色を足したくらいの絵、ということもあり軽やかな印象。

階段にも画家の写真パネルがはってありますし、踊り場の所にもまた別のアーティストの造形物が置いてあったりするので館内全体が楽しいです。発見する楽しみ。

超絶余談ですが、写真パネルで見た熊谷守一はメチャクチャ男前です。若い時はもちろん、年取ってからも渋くて文字通りかっこいいのです…!

絵につけられている娘さんによるキャプションも注目

一部の絵には、熊谷守一の娘さん(美術館の館長でもある)による解説がつけられています。

絵が描かれた時の思い出や、誰の手にあったか等が解説が多く、私的。主観的です。
だからこその温かみが出ている気がしますね。画家の違う面も少しだけのぞけるというか。
母子像の絵では、モデルになって、その絵を貰う約束をしたのに画商の手に渡ってしまったのでもう一回描いた、とか。

ただ、館の方が言うには、絵が描かれた背景や美術史的(絵画の位置付けなど)なこと、要するに客観的な解説がもっと欲しい、という人もいるそうです。
確かにそういう人には物足りないかな…私もそういう学術的なことも気になるので、そっちのキャプションもあっても良さそう。

でもなあ、家族ならではの解説はその人にしか書けないものってあるしなあ。

私の結論としてはどっちも欲しい、です。

雰囲気が統一されている館内が素敵

展示室は1階~3階で、1~2階は常に熊谷守一の絵を展示しています。
3階は貸しギャラリーのスペースで、申し込めば借りることができます。

その館内は、上野にあるような「きれいなピチッとした美術館」ではなく、ちょっと手作りめいたデザインになっています。

[第1展示室][第2倉庫][非常口]などの部屋につけられているパネルも、館内の壁や階段と絶妙にマッチしたものです。
なんだろ、陶製の板に手書きで字を彫りこみました、みたいな…分かりづらいな…

開館記念展は3つの展示室が全て熊谷守一の絵で埋め尽くされる

1年に1度、5/28の開館記念の時期に、3つの展示室全てで熊谷守一の絵が展示される「開館記念展」が催されています。

通常は色々な人の絵が展示されている3階のギャラリーでも、熊谷守一の作品が見られるのはこの時期。
たっぷりと作品を観たい人はこの時をめがけていくと良いですね。
2017年は6/25(日)まで。入館料は通常よりも高くなっています。

ちなみに2017年は、もう1回、3つの展示室をすべて熊谷守一作品にするという時期があるそうですよ。

所要時間/滞在時間

展示室3つをじっくり観て1時間くらい。

サラッとであれば20分くらいかな。

 バリアフリー

残念ながら対応していません。
作られたのが1985年なので、その頃はあんまりそういう事は気にしなかったんでしょうね。
美術館全体の世界観が完璧ゆえにバリアフリー化は難しそう…

乳幼児関係

特になし

体験

特になし

カフェ・ショップ

熊谷美術館カフェ

昔はここでランチも出していたそう

入り口入ってすぐ、半地下になっているスペースがカフェになっています。
飲み物とくるみの入ったパウンドケーキが食べられます。本当に喫茶店て感じですね。

このカフェ、1985年の開館当初からあったというから驚き。
ちゃんと「カフェ」として完成された設計をされています。
今でこそカフェはミュージアムを形作る一部というか、おしゃれな空間として力を入れる所もありますが、30年以上前からとは…

ショップではポストカードや複製版画を買うことができます。

近隣のこと

何もないなあ…静かな住宅街です。

外国人向け

キャプション、解説などは日本語ですが、絵なので楽しめると思います。

基本情報

住所

〒171-0044 東京都豊島区千早2-27-6

電話番号

03-3957-3779

開館時間

10:30~17:30 ※入館は17:00まで

金曜日は20:00まで開館しています。(3Fギャラリーは17:30まで)

入館料

一般500円

開館記念展の時は一般700円、私はこっちでした。

休館日

毎週月曜日(祝祭日問わず)
年末年始(12/25~1/7)
そのほか臨時休館

アクセス

東京メトロ有楽町線/副都心線 要町駅(出口1・2)から徒歩8分
西武池袋線 椎名町駅(北口)から徒歩13分

私は池袋駅まで帰り歩きましたが、30分くらいでしたね。要町通りまで出てしまえば後はまっすぐなので迷わなかったです。

設備

特になし

Wi-fi

なし

写真撮影

不可

ホームページ

http://kumagai-morikazu.jp/

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