国立能楽堂 資料展示室 全てが能楽の空間!

国立能楽堂 資料展示室

この事務室入口から資料館に行けます

千駄ヶ谷近くの国立能楽堂の中にある博物館。
当然能楽の展示を行なっています。

基本的には能を観に来た人がこの展示室にも来ているようですが、事務室側の入口から入れば、展示室の利用もできます。
(観劇チケットがあれば正門からも入れます)

常設展はなく、特別展を1年通して開催しています。

凄く静かな展示室だったのが印象的でした。

国立能楽堂 資料展示室 感想

能の歴史が分かる

国立能楽堂 展示資料室

展示室入口。事務室入口から入りまっすぐ行ったところです

たぶん常設なのは、壁にかかっている能楽の歴史のパネル(というか板というか)。
ここでは奈良〜近代に至るまでの歴史が解説されています。

貴族や庶民の愛好した猿楽・田楽から、世阿弥が大成した幽玄の世界の体現、さらに江戸時代の大名らによる能の保護、幕府が倒れるにあたり廃れたものの海外からの評価を受けて復活、という流れが詳しく書かれています。

近代国家を目指す中で大名の庇護を失った役者たちは次々廃業していったとか……なんとも寂しい話ですね。
そして外国に褒められてその良さに気付くというのも、何度くり返してる事やら……

知らなかったのは、大和四座(観世座、金春座、宝生座、金剛座)の他に喜多流があったとのこと。
喜多流は元々あった四座に、徳川秀忠の頃に加えられ、四座共に江戸幕府の儀式を担いました。

幕府にならい大名たちもこれらの四座一流を召抱えたという事です。
これが次に書く山内家とも関係して来ます。

能面や衣装、楽器の展示

国立能楽堂 資料展示室

特別展です

さて、私が行った時にやっていたのが「土佐山内家の能楽」という特別展。

山内家は土佐(高知)のお殿様で能を好んだ人が多く、さらには彼らが残した能楽関連の資料が珍しくたくさん残されています。

特にほぼ壁一面を使った能面・狂言面の展示は迫力がありました!
20以上並んだ面は顔の造形や表情が様々で圧巻です。

解説は特になく面の名前と作られた年代くらいでしたが、多くの面をただ「観る」事に集中できるので、それはそれで良い見せ方なのかな。
たぶん解説があったら私はそればっかり観ている可能性が高い……
でもどんな役割の面なのかも知りたいなあ。展示て難しい。

衣装も楽器も江戸時代のものなのにこんなに綺麗になるなんて保存して来た江戸〜現代の人にありがたい気持ちになります。
黒漆塗なんてすごく艶があって見とれました。

能と人の繋がりが分かる

能に関わる道具もいいのですが、山内家と能楽との関わりが分かる資料や解説が興味深かったです。

特に幕末の名君である山内容堂は喜多流の皆伝を得たほど。
そうあの喜多流です。

山内家は喜多流の役者を召し抱えて、明治維新で喜多流が困難に遭った際には面を購入するなどして援助をしたそうです。ええ、展示解説の受け売りです。

親子で役者について修行不足だなんだとやりとりしている手紙や、土佐藩江戸藩邸で行われた能の演目などがあります。

山内家の御用役者の召抱えの経緯や褒美の支給などが記録されている「御役者年譜書」は、山内家と能・狂言の役者の関わりが時代を通して分かる資料。
記録が残っているのが凄い。分厚かったです。

山内容堂の写真には、その写真の容堂の歯が欠けている事に言及しつつ、歯痛によって江戸城での能に欠席したことや政治の面でも歯痛に悩まされたとありました。
なんというか政治よりも能の欠席に重きを置いたような解説でしたね。能、行きたかったろうなあ。

また、喜多流宗家第14世の喜多六平太の実母が男装して容堂の小姓を務めていたというエピソードも面白すぎるでしょう。

所要時間/滞在時間

じっくり観て40分ほど。解説があまりないからですかね。

サラッと観るなら10分くらいかなと。

バリアフリー

入口にスロープもあり展示室内は平らです。トイレ等の設備の利用はチケットを持った人のみかもしれません(というのも雰囲気がちょっとあちこち行けない感じだったので調べられませんでした、すみません…)

乳幼児関係

こちらも特にありません。

体験

特別展に関する講演会が開かれることもあります。要事前申し込み。

カフェ・ショップ

ショップというか、係の人が座っているので、そこで図録が買えます。

近隣のこと

能楽堂と同じ千駄ヶ谷駅南側だと聖徳記念絵画館や神宮外苑が徒歩10分ほど。

千駄ヶ谷駅北側は佐藤美術館と新宿御苑があって徒歩10分くらい。

外国人向け

キャプションにはタイトルや作られた年代等は英語併記されていますが、細かい解説は日本語のみです。

展示の出品リストは英語・中国語・韓国語バージョンがあります。

国立能楽堂 資料展示室 基本情報

住所

〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1

電話番号

03-3423-1331
代表番号です

開館時間

10:00~17:00

休館日

月曜日 ※祝日の場合は開館し翌日お休み

入館料

無料

アクセス

JR中央・総武線 千駄ヶ谷駅から徒歩5分
都営大江戸線 国立競技場駅(A4出口)から徒歩5分
東京メトロ副都心線 北参道駅(出口1)から徒歩7分

正面の門からでなく事務室入口から入ります。

国立能楽堂 資料展示室

正門から見て左側に事務室入口があります

設備

特になし

Wi-fi

なし

写真撮影

不可

ホームページ

https://www.ntj.jac.go.jp/nou.html

企画展のページは資料室ではなくイベント(企画展)のページっぽかったので能楽堂のサイトにリンクしておきます

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